Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-co-co-chi/web/blog/class/View.php on line 25

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-co-co-chi/web/blog/class/View.php on line 30

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/2/chicappa.jp-co-co-chi/web/blog/class/View.php:25) in /home/users/2/chicappa.jp-co-co-chi/web/blog/class/View.php on line 81
Cocochi blog::震度6弱で耐震等級2の建物が倒壊?
ARCHIVES
震度6弱で耐震等級2の建物が倒壊?
昨年秋にこんなニュースが流れた。


「耐震等級2の住宅が震度6弱の揺れで倒壊。」


兵庫にある実験施設、E-ディフェンスで実施された実験で起きた出来事だ。

実験結果としては予想通りだったとのことだが、建築に携わるものにとっては

いささかショッキングなニュースだった。


この件に関しては専門誌で続報が度々伝えられているが、記事を読む限り、

今建っている住宅の多くが震度6弱の地震で倒壊する可能性があるという

わけではなさそうだ。


しかしこのニュースでもっと気になったことがある。

普段我々が耳にする「震度」とは気象庁が定めたものであり、

現行の建築基準法はこの「震度」と連動していないという。


建築基準法の耐震性能は「数百年に1度の大地震でも倒壊しない」ことを

目標としている。

で、この「数百年に1度の大地震」を気象庁の震度階級に当てはめると

なんと震度6弱以下なのだという。


じゃあ震度7の地震がきたら建物は倒壊してしまうのか?と思うが

それも違うという。


国土交通省(旧建設省)による阪神大震災(震度7)の被害状況の調査では、

ピロティがある建物などバランスの悪いものや、施工不良の建物を除けば

現行の耐震基準を満たした建物は大きな被害を受けていないという。


まとめると、

「建築基準法で要求される耐震性能は震度6弱に耐えうる性能だけど、

その性能を満たすように造られた建物は、

実際は震度7でも大きな被害は受けませんよ。

でも極端にバランスが悪かったり、

手抜き工事してたりするとヤバイですよ。」

ってことだろうか。


自分は建築基準法の耐震性能について

「震度5の場合、軽微な損傷で済み、震度6以上の地震でも

人命に関わるような損傷をしない。」

と覚えていた。

同じような覚え方をしていた設計者の方も多いのではないだろうか。


しかしこれは厳密には間違った表現で、

このようにお客さんへ説明してしまうと問題が起こりかねない。

もっと違う説明が求められるだろう。


それにしても「数百年に1度の大地震」が日本全国においてのことなのか、

局所的な地域においてのことなのかわからないが、

その「数百年に1度の大地震」は阪神大震災以降20回も起きている。

もっと違った表現にしないとまずいのではないだろうか・・・。


ガンバレ国交省!!
固定リンク | comments(0) | trackbacks(0) | この記事を編集する
<<街の景観と建物の美術性 | 住宅版エコポイント >>